「絶対、休み時間も来てよ!」
樹奈と別れ際に何度も言い続けてたら、
「もう…行くから! ほら、早く教室入んな!」
怒られた…
しかたない…教室入るかぁ…
教室に入ると、一気に視線が…
あたしに集まった!と、思ったら、
あたしじゃなかった…
あたしの後ろに立っていた、
と思われる男子に
他の女子達は、
「キャー!! 悠じゃん!ちょーかっこいい!!」
なんだ…
この悲鳴は……
うるせぇ……
まだ、悲鳴は続いてる。
“悠”!?
誰だソレ…?
あたしは、チラッと見てみることにした。
見てみると…
見たことないなぁ…?
そんなことを思ってると
“悠”ってヤツが、
急に近づいてきて……
耳元に息を吹きかけてきた!!
「ふぅ」
ビクッ!!!Σ
「邪魔だから。」
耳元でこう囁いた……
あたしは、動けなくなった。
「みんな、おはよう。」
爽やかにあいさつしている
変態ヤローを見ながら、
あいつと関わらないことを
心に強く誓った!
