「ありがとうございます」


……ん?

今……、
キミが話してくれた?!


初めて聞くキミの声は思ったより高くてはっきりした声。


心臓が騒がしくなってきたのを抑えて、

「ごゆっくり」

初めて交わした言葉。


しかも、俺を見て微笑んでる。

嬉しすぎてやべぇ。


何よりもそのことだけでバイトを乗り切れた。