3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

「あの、相談もせず、理人さんと付き合っていたことも言わなくてごめんね」

 私が逆の立場だったら、やっぱりどうして言ってくれなかったんだろうって寂しいと思う。

「いや、二岡が言っていたように相手があの高清水先生なら言えなくて当然だよ。……でも、今後はなにかあったらいつでも相談して」

「うん、わかったよ」

 私の返事を聞いてやっと鈴木君の表情は和らいだ。

「約束だからな?」

「わかったってば」

 念を押して言う彼にクスリと笑えば、鈴木君もまた笑う。

 初めてできて男友達という存在だ。鈴木君とはこれからもいい関係を築いていけたらいいな。

 それから少しして飲み物を買ってきて奈津希が戻ってきて、再び理人さんのことを追求されっぱなしだった。


 午後の勤務も残りわずか。患者の会計を済ませて領収書を渡した。

「こちらが領収書になります。お大事になさってください」

「ありがとうございました」

 最後の患者の背中を見送り終えると、ふうと息が漏れてしまう。