3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

 そして私の隣に腰を下ろしたものの、私は反対側を向いた。

「怒ってる?」

「はい」

 棘のある声で返事をすると、理人さんは「どうやったら機嫌を直してくれる?」と聞いてきた。

「写真を消してくれたらです」

「だからそれは無理だって。……来週三日間、学会に出席するために大阪に行かなきゃいけないから許してくれ」

 そっか、三日間も理人さんと会えなくなるんだ。
 仕事だし仕方がないことだとわかってはいるけれど、やっぱり寂しい。

「じゃあ私も理人さんの写真を撮ってもいいですか?」

「もちろん」

 理人さんに私のスマホを持ってきてもらい、思うがまま理人さんを撮る。どの理人さんも素敵で、私もつい待ち受けにしたくなってしまった。

「あの、理人さん。ふたりで撮ってもいいですか? それだったら待ち受けにしてもいいですよ?」

「そうだな、せっかくならふたりで撮った写真がいいよな」

 それから私たちは身を寄せ合い、何枚も写真を撮った。ふたりで撮った写真を眺めて、どれをお互いの待ち受けにするか悩んでいると、急に理人さんが頬にキスをした。

 びっくりして彼を見れば、「真剣に悩んでる姿が可愛くてキスしたくなった」なんて言う。

「頬じゃなくて、唇にもしていい?」

「……だめって言ったらしないんですか?」

「んー、それは無理かも」

 肩を引き寄せられ、少し強引に唇が奪われた。