3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

「初デートの時に言っただろ? いつか買ってやるって」

「だからって本当に買うとは思わないじゃないですか」

「じゃあ引き取ってもらう?」

 それを言われると、返答に困る。正直、ずっとこんなに大きなぬいぐるみを持つことが夢でもあったから。
 それにぬいぐるみはふわふわで肌触りも抜群。思わず抱きついてしまった。

「引き取ってもらわなくていいです」

 そう言うと、理人さんは声を上げて笑った。

「アハハッ……! 了解。じゃあプレゼント受け取ってくれ」

「はい、ありがとうございます」

 嬉しくてギューッとくまのぬいぐるみに抱きついていると、理人さんはスマホで写真を撮った。

「え? やだ、理人さんなに撮っているんですか?」

「くまに抱きつく野々花が可愛くてさ。待ち受けにしよう」

「絶対にやめてください!」

 止めたいのに、まだまともに歩けない私にはそれが叶わない。

「いいだろ? 可愛いんだから」

「可愛くありませんし、恥ずかしいからやめてください」

「それは無理なお願いだから却下だ」

 どうやら理人さんは本当にさっきの写真を待ち受けにして、私に変えられないようにテーブルの上にスマホを置いた。