3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

 それからもつらいリハビリに励み、少しずつ自分の足でも歩けるようになってきた頃、仕事が終わるなり病室にやってきた理人さんは車椅子を引いてきた。

「野々花、出かけよう」

「えっ?」

 来るや否やそう言った理人さんは、いきなり私を抱きかかえた。

「きゃっ!? 理人さん!?」

 困惑する私を車椅子に載せて、理人さんは病室を出る。

「大丈夫、ちゃんと外泊許可はとったから」

「外泊許可ですか?」

「あぁ。今夜はマンションに帰ろう」

 どこに行くのかも説明されないまま、理人さんは駐車場へ向かい、私を助手席に乗せて車椅子もトランク積んだ。

 だけどここで自分がパジャマ姿だと気づく。

「理人さん、どこかに行くんですか? だったら私の恰好はまずいですよ」

「それも大丈夫。野々花はなにも心配しなくていい」

 不安な私とは違い、上機嫌で車を走らせる理人さんが向かった先は、私たちが出会ったホテルだった。

 そこで私は用意されていたドレスに着替えさせてもらい、さらにはヘアメイクまでセットしてもらった。

「お待たせしました。奥様、とてもお綺麗ですね」

 車椅子を押してもらいながら理人さんのもとに戻ると、彼は私を見て顔を綻ばせた。