そもそもこの写真を撮ったのは誰? お義母さんではないよね? だったら誰が?
「天音ちゃんにこの写真を見せられた時の、私の気持ちがわかる? 理人の妻でありながら研修医なんかと浮気なんて恥ずかしい」
天音ちゃん? 天音ちゃんって渡部さんのことだよね?
信じられなくて目を白黒させる私を、お義母さんは軽蔑した目で見る。
「次期委員長の妻が浮気しているなんて噂が広まる前に、一刻も早く離婚しなさい。……まったく、こうなるから理人も私たちの言う通りに天音ちゃんと結婚していればよかったのよ。そうすれば今頃は幸せに暮らせていたというのに」
お義母さんは文句を言いながら立ち上がった。
「すぐに離婚届を手配するから、記入したら速やかに出ていきなさい。もちろんうちの病院も辞めてちょうだいね。元妻が働いていたら、天音ちゃんの立場がないもの。当分は生活できる慰謝料くらい出してあげるわ」
言いたいことだけ言って帰ろうとするお義母さんを、慌てて立ち上がって引き止めた。
「待ってください!」
私の声にお義母さんは足を止めて振り返った。
「天音ちゃんにこの写真を見せられた時の、私の気持ちがわかる? 理人の妻でありながら研修医なんかと浮気なんて恥ずかしい」
天音ちゃん? 天音ちゃんって渡部さんのことだよね?
信じられなくて目を白黒させる私を、お義母さんは軽蔑した目で見る。
「次期委員長の妻が浮気しているなんて噂が広まる前に、一刻も早く離婚しなさい。……まったく、こうなるから理人も私たちの言う通りに天音ちゃんと結婚していればよかったのよ。そうすれば今頃は幸せに暮らせていたというのに」
お義母さんは文句を言いながら立ち上がった。
「すぐに離婚届を手配するから、記入したら速やかに出ていきなさい。もちろんうちの病院も辞めてちょうだいね。元妻が働いていたら、天音ちゃんの立場がないもの。当分は生活できる慰謝料くらい出してあげるわ」
言いたいことだけ言って帰ろうとするお義母さんを、慌てて立ち上がって引き止めた。
「待ってください!」
私の声にお義母さんは足を止めて振り返った。



