「今日は大事な話があって来たの。ここでは話せないことだから部屋に上げてちょうだい」
理人さんがいない時にお義母さんを入れていいのかと迷ったけれど、どんな話なのかが気になる。
それにここにずっといたら、こちらの様子を窺っているコンシェルジュにも迷惑がかかる。
「どうぞ」
お義母さんとともに最上階へと向かい、初めて部屋に招き入れた。
リビングに通すと私が珈琲を淹れている間、お義母さんは興味深そうに部屋の中を見回していた。
「よかったらどうぞ」
「ありがとう」
テーブルにカップをふたつ置き、私とお義母さんは向かい合って座った。
「時間を無駄にしたくないので、単刀直入に言わせていただきます。理人と速やかに別れなさい」
そう言うとお義母さんはバッグの中から一枚の写真をテーブルに出した。
「その理由はこれよ」
「これ……」
写真には、鈴木君に抱きしめられている私が写っていた。
「どうしてこれが?」
思わず口をついて出た言葉に、お義母さんは片眉を上げた。
「否定しないってことは、浮気は事実なのね」
「ちがっ……! 違います」
「じゃあこの写真はなんなの? 明らかな証拠よ」
「それは……」
どう説明したらいいのかわからなくて、言葉が続かない。
理人さんがいない時にお義母さんを入れていいのかと迷ったけれど、どんな話なのかが気になる。
それにここにずっといたら、こちらの様子を窺っているコンシェルジュにも迷惑がかかる。
「どうぞ」
お義母さんとともに最上階へと向かい、初めて部屋に招き入れた。
リビングに通すと私が珈琲を淹れている間、お義母さんは興味深そうに部屋の中を見回していた。
「よかったらどうぞ」
「ありがとう」
テーブルにカップをふたつ置き、私とお義母さんは向かい合って座った。
「時間を無駄にしたくないので、単刀直入に言わせていただきます。理人と速やかに別れなさい」
そう言うとお義母さんはバッグの中から一枚の写真をテーブルに出した。
「その理由はこれよ」
「これ……」
写真には、鈴木君に抱きしめられている私が写っていた。
「どうしてこれが?」
思わず口をついて出た言葉に、お義母さんは片眉を上げた。
「否定しないってことは、浮気は事実なのね」
「ちがっ……! 違います」
「じゃあこの写真はなんなの? 明らかな証拠よ」
「それは……」
どう説明したらいいのかわからなくて、言葉が続かない。



