3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

「ごめん、違うんだ。疲れていないし、泉のことが心配だから来た」

 私も足を止め、彼を見つめる。

「ただ、その……気をつけていたつもりなのに、高清水先生には見透かされていたんだと思うと恥ずかしいっていうか、俺ってだめだなって思って……」

 主語のない話に困惑してしまう。鈴木君はなにについて言っているのだろうか?

思わず小首を傾げると、鈴木君は真剣な表情で私を見た。

「高清水先生が正しいよ、泉」

「えっ?」

 次の瞬間、鈴木君はいきなり私の腕を掴むと自分のほうに引き寄せた。

「きゃっ!?」

 バランスを失った身体は、鈴木君にもたれかかるように倒れてしまう。そんな私の身体を彼はギューッと抱きしめた。

「す、鈴木君……?」

 一瞬にして鈴木君のぬくもりに包まれて、パニックになる。するとさらに彼は強い力で私を抱きしめた。

「高清水先生の言う通り、男の俺の力でこうされたら、どう頑張ったって女の泉は勝てないだろ? それに俺は、友達だと思ってずっと泉のそばにいたわけじゃないから」

「――え」