3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

 そういえば、どうして理人さんは昨夜あんなに鈴木君のことで突っかかってきたのだろうか。まさかふたりの言うように、彼も私と同じ気持ちでいてくれているとか……?
 そんな夢のような話をすぐに頭から追いやる。

 だめだ、変に期待して違った時のことを考えたら怖い。それに昨夜はうやむやになってしまい、ちゃんと理人さんと渡部さんの関係を聞くことができなかった。

 理人さんは渡部さんと結婚する気はないと言っていたけれど、じゃあなぜ彼のご両親はあれほど渡部さんのことを気に入っているのかな。昔はすごく仲が良かったとか?

「わかった? 野々花」

 ハッと我に返り、慌ててふたりを見る。

「今夜は早く帰って、高清水先生に自分の気持ちを伝えないと! それから渡部先生との関係をしっかり聞けばいいと思う。そうと決まれば、今夜はお開きにしようか」

 残りのビールを一気に飲み干した奈津希に、慌てて言った。

「ごめん、それは無理」

「どうして?」

 すかさず聞いてきた奈津希たちに、さっきはなんとなく恥ずかしくて言えなかった昨夜の一部始終も包み隠さず打ち明けたら。奈津希は興奮し出した。

「きゃー! なにその胸きゅん展開は! それ、絶対嫉妬でしょ! 高清水先生は野々花と仲が良い鈴木君にヤキモチ妬いたんだよ」