3年後離婚するはずが、敏腕ドクターの切愛には抗えない

 そう思うといつもは楽しいはずの理人さんとの食事の時間も、不安でいっぱいでなにを話したのか覚えていなかった。

 次の日、いつものように出勤して午前の勤務に就く。そして休憩時間となり、荷物を取りに更衣室に入るや否や、待ち構えていた先輩たちに囲まれてしまった。

「待ってたよ、高清水さん!」

「どういうことなの? あれ!」

「大丈夫、私たちは高清水さんの味方だからね」

 矢継ぎ早に言われても、なにを言っているのかわからなくてフリーズしてしまう。

「えっと……なにかあったんですか?」

 すると先輩たちは互いに顔を見合わせ、言いにくそうに切り出した。

「もしかして高清水さんはまだ知らなかった? ……高清水先生の幼なじみが帰ってきたのよ。今日から外科で働くそうよ」

「えっ?」

 嘘、渡部さんの勤め先ってここだったの?

「外科で働くナースからさっき聞いたんだけど、少しでも高清水先生に近づこうものなら、ものすごく威嚇してきたんだって」

「なにそれ。奥さんでもないくせに」

「本当だよね。それに当たりがきつくて、さっそく他のドクターからも嫌われちゃったみたいよ」

 私そっちのけで先輩たちは渡部さんの噂話で盛り上がる。