夢を見た


そう、あの日殴られて、写真を撮られた時の夢を。


「ヤッ」


襲われたと同時に目が覚めた


息ができない


苦しい


するとこっちに近づいてくる人影が見えた


パニックになってるせいか誰か分からず、余計怖さが増してしまう


「やめて、来ないでっ」


涙までも出てきて、上手く呼吸ができない


「さなちゃん〜大丈夫だよ〜、先生来たからね、1回落ち着こうか!
ゆうがくん、お父さんに連絡を入れてきてもらっていい?それと看護師に精神安定剤持って来てって伝えて来てくれる?俺に頼まれましたって言えばいいから」


「分かりました」


「さなちゃんどうした?怖い夢見ちゃった?」


呼吸ができなくてうなずくことしかできなかった


「精神安定剤持ってきました」


「ありがと
さなちゃん〜もう大丈夫!少し落ち着く薬入れさせてね、少しチクッとするからね」


看護師が助手につき、注射をされる


「親父に伝えてきました、すぐ行くだそうです」


「わかった、ありがとう、ゆうがくん」


「せんせっハァハァ、ゆう兄っハァハァ
ゲホゲホッ」


「さなちゃん、ゆっくりスーハーしようか
咳出ちゃうともっと苦しくなっちゃうからね」


言われた通りにする


「少しだけ酸素もマスクしよっか」


なにもできない私とは逆でテキパキと進められていく