カルテを片手にパソコンに打ち込みをしていると誰かに呼ばれた


「けいた先生!お忙しい中すみません、今大丈夫ですか?」


「ゆうがくん!大丈夫だよ?どうした?」


「あの、今さなのとこ行ってきたんですけど、少し熱が出てたので、報告をと思って。一応測ったら37.4でした」


「さなちゃん熱出ちゃったかー、わざわざありがとね、ちょっと見に行ってくる」


「あ、俺も行きます」


一緒にさなちゃんの所へ行った



ガラガラガラ


ドアを開け、静かに中へ入った


さなちゃんを見ると、寝れてはいるが、顔が真っ赤で苦しそうに息をしている


起こさないようにおでこに触る


「熱いな、ゆうがくん、冷えピタの氷枕を看護師からもらってきてくれない?」


「はい、分かりました」


ゆうがくんが取りに行っている間に、服の上から胸の音を聞いた


「喘鳴はまだないからもう少し様子見るか」


聴診を終え、布団を整える


「氷枕と冷えピタもらってきました」


「ありがと」


そう言い、さなちゃんに冷えピタを貼り、氷枕を頭の下に入れた


「これで熱下がってくれるといいんだけどね、まぁちょっと様子見だね、また俺が様子見に行くから、ゆうがくんはもう先に帰っていいよ!」


「分かりました、さなをよろしくお願いします」


そう言い、さなちゃんの部屋を出ようとした時、


「ウー、ヤッ、ハァハァハァッ」


急にうなり叫んだ後、過呼吸を起こしてしまった