お父さんたちが仕事に行って部屋の中が静かになった


「ひまだー、寝ようかな」


たくさん寝たはずなのに睡魔が襲ってきたので寝ることにした




手にぬくもりを感じて目が覚めた

「あれ、ゆう兄?」


まだ寝ぼけている目をこすりながら、片手で本を読んでいるゆう兄を見る


「あ、さな!おはよ、久しぶりだね」


そういえばゆう兄に会うの1週間ぶりかも


ゆう兄は実習でいなかったし、その後は私が入院しちゃったから


「どう?少しは元気になった?」


「なんとか元気だよ?たぶん」


元気だけどめっちゃ元気ってわけでもない笑笑


「なにそれ笑、でも良かった。けっこう元気そうで。さなが病院運ばれたとき俺も来てたんだけど、親父に今は見舞いダメだって言われたから今になったんだよ、遅くなってごめんな?」


「うんん、寂しかったけど今来てくれたから許す」


「あ、そうそう、プリン買ってきたけど食べる?親父に聞いたら食べれるなら食べていいって言ってたんだけど」


「んー、食べようかな、プリンなら食べれそう」


2人で談笑しながら食べていると


気づいたらプリンを全部食べていた


「え、さな!食べきれてるじゃん!すごい!」


「えへへ、気づいたらなくなってた」


「この調子で頑張ろうな」


プリンを食べ終え、またゆう兄と話していると面会終了の時間になった


「じゃあそろそろ帰るな」


「うん、今日はありがとね、また来てね?」


「うん、また来るね、じゃあばいばい」


ゆう兄は帰っていった