中にはお父さんだけじゃなくて啓太先生もいた


「あれ?啓太先生」


「おかえりさなちゃん、診察に来たよ、とりあえずベッドに移動しよっか」


啓太先生といっちゃんに支えられてベッドに移った


「先に体温と血圧はかろっか」


体温36.9 血圧は少し低めだった


「よし、まだ安定はしてないけど大丈夫そうだね。じゃあまず栄養剤をチューブから入れようね、山本さんお願いします」


「ねーねー、このチューブいつ外せるの?」


「んー、さなちゃんの頑張り次第かな、早くて3日後、遅くて1週間後とかかな」


「え、なっが、まじかー」


「口から栄養がとれるまでは我慢だね、頑張ろうね」


「はーい、がんばりまーす」


棒読みでそう答えた


「あ、そうそう、れんとくんとはづきちゃんが見舞いに来たいって言ってたぞ、明日にでも来てもらうか?」


「え?いいの?会いたい!」


「分かった、じゃあ明日昼頃来てもらうようにいっとくから」


「うん!ありがと!たのしみ!」


「じゃあ俺らは仕事に戻るから、安静にな」


「さなちゃんトレイ行くときはナースコールね」


「はーい、じゃあばいばい」