「ケホッケホッケホッ」

息苦しくて目が覚めた

「ケホッゲホッゲホッゴホッハァハァハァ ヒュー」
  (くるし、息が)

ちょうどタイミングよくゆう兄が様子を見に来た

「さなーだいじょ、、、さな?大丈夫か?今親父呼んでくるからな、ゆっくり息をしろよ、親父!さな咳出てて苦しそうっ!」

ゆう兄はお父さんを呼んでくれた

「分かった!?今すぐ行く」

ゆう兄がこっちに来た

「さなー、親父呼んだからもう楽になれるぞ、とりあえずゆっくり呼吸な」

背中をさすりながら声をかけてくれた

すると息を切らしたお父さんが来た

「大丈夫かー、さなー分かるかー?」

咳をしながらもうなずいた

「しんどいなー、あせるな、ゆっくり息しよう」

私の体を起き上がらせ背中をさすりながら言ってくれた

「ゴホッゴホッゴホッヒューハァハァハァ ゴホッゴホッヒューヒュー」

苦しすぎて、お父さんの服を強くつかんだ

「大丈夫大丈夫、ゆっくりスーハースーハー」

「ゴホッヒューハァハァハァゴホッヒューハァハァハァ ハァハァハァ」


おちつくまでに30分かかり、肩で息をしながらぐったりしていた

「おちついたな、ゆうが、ちょっと俺のカバンから聴診器取ってきてくれ」

「あぁ、分かった」

「さな、びっくりしたな、もう大丈夫だから」

「ハァハァハァ父さんウゥこわかったーウゥ」

気づいたら泣いていてお父さんにギュッと抱きついていた

「親父持ってきた」

ゆう兄は黒い大きなカバンを持ってきてお父さんに渡した

「ありがと、さな、泣いたらまた苦しくなるぞ、ゆうが、さなの体支えててくれないか?さな、胸の音聞くな」

ゆう兄が私の体を支えれくれてお父さんは制服の下に聴診器を入れた

「さな、ちょっと病院いこう、発作が続くと危ないから、ゆうがも一緒にいこう」

「ああ、分かった、さな、抱っこするね」

もう歩く気力もない私をお姫様だっこして車まで連れてってくれた

「ゆう兄ありがとう」

「いいから、病院まで寝ときな」