沙奈の様子を見に行こうと朝早くに準備をし、家を出た


病院に着き、沙奈の病室に向かう


「うぅ、グスン」


沙奈の病室から泣き声が聞こえた


「え?さな?」


急いで病室に入ると、床に座りこんで泣いている沙奈がいた


「どうした?」


近くに行こうとすると


「いや、来ないで!」


一瞬何があったのか分からなかったが、床が濡れていることに気づき、すぐに何があったのかわかった


「さなー?早く来てやれなくてごめんなー。すぐ看護師呼ぶな?」


近くに行き、そう声をかけ、ナースコールを押した


「さなちゃんどうしたー?」


「呼吸器内科の渡辺です。車いすと応援お願いします」


「あ、渡辺先生!分かりました。今すぐ行きます」


ナースコールで応援を頼んだあと、棚からタオルを取った


「さなー、ちょっと下拭くな、すぐ看護師来てくれるから早く下変えような」


「グスン ごめんなさい グスン」


「大丈夫大丈夫、お父さん怒ってないよ、トイレ行きたかったけど間に合わなかった?」


コクン


「ナースコールも押せなかった?」


「押そうと思ったけど…うまく立てなくて…」


「そっかそっか、ごめんね、もう少し早く来れてたら良かったね」


フルフル


と同時にドアが空いた