「ただいまケホッ」

咳まで出てきた

「しんどいや、ちょっと寝ようかな」

体力の限界を感じたのかベットまで行って制服のまま寝ることにした




おでこに違和感あって目が覚めた

「あ、起きた、学校から電話あったよ、結構暑いな、今どこしんどい?」

おでこに手を当てて体温を確認し、心配そうな顔をしたお父さんがいた

「お父さんケホッケホッごめん言ってなくて」

「大丈夫だから、それよりどこがしんどい?」

真剣な顔で再び問いかけてきた

私も素直に言うことにした

「ケホッケホッ頭と喉いたいケホッケホッ咳も出ちゃうケホッ」

「わかった、ちょっと体温測ろ、ごめんな」

スッと体温計を入れてきた

「さな、熱測り終えたら病院行こ」

「えケホッ薬でケホッケホッどうにか出来ないのケホッケホッケホッ」

病院は正直きらいだ なんかこわいんだよね

それが顔に出ていたのかお父さんは行くのをやめてくれた

「んー?病院行きたくない?じゃあ薬で様子見よう、あ、でも聴診は受けてもらうよ?」

聴診もあまり好きではないけど病院に行かないために頑張って受けることにした

「んーケホッ分かった」

ピピピピッ ピピピピッ
体温計がなった
38.9

「やっぱり上がってるな、じゃあ胸の音聞くよ」

布団を腰まで下げて制服の下に聴診器を入れてきた

「吸ってー吐いてー吸ってー吐いてー」

聴診がすごく長く感じる

時々顔をしかめるからとても不安になった

「さな、胸の音は大丈夫だ、息は苦しくないか?」

「ちょっとだけケホッしにくいかもケホッでもケホッケホッケホッそこまでだよケホッ」

「咳ひどいな、解熱剤と咳止め出しとくからそれ飲んで今日は早めに寝よう」

「うん」

薬を飲んで私は寝た