次に目を覚ますとあたりは明るかった


昨日よりかは気分はいい


「あ、目が覚めたね、おはよう」


ICUの看護師さんがすぐ気づいて声をかけてくれた


「あ、おはようございます」


「もうすぐ先生来るから、先に検温と血圧測らせてね」


「はい」


そういうと、血圧を測られ検温された


看護師さんがカルテに私の測定結果を書いているのを見ていると、下の方がもぞもぞして変な感じがした


「あ、あの、トイレ行きたいんですけど…」


「あ、ごめんね、今さなちゃんおしっこの管にチューブ入れてるから気持ち悪いかもしれないけどそのまましてね、お昼頃には一般病棟うつったときに動けるようになってたらその時外してもらえるからね」



「あ、分かりました」


少しすると啓太先生が来た

「さなちゃんおはよう」


「おはようございます」


「昨日はごめんね?体調はどう?頭とか痛くない?」


「昨日よりはいいです、でも少し頭痛くて気持ち悪いです」


「吐きそうだったりする?」


「ううん、それは大丈夫、でも少しめまいあるかも」


「めまいか、少し目見ていいかな?」


コクンと頷くと目の下まぶたをめくられた


「ちょっと貧血出てるね、まだ熱もあるみたいだから安静にね」


「はーい」


「じゃあ最後に聴診頑張ってもらっていいかな?」


聴診という単語に急に不安になって私は下を向いた


「さなちゃん大丈夫だよ、リラックス!」


私は深呼吸をすると意を決して服に手をかけた


すると


「さなちゃんえらいじゃん、すぐ終わらせるからね」


といって聴診を始めた


啓太先生は言ったとおりすぐ終わらせてくれた


「よく頑張ったね、えらいよ!」


「う、うん、頑張った」


「よし、頑張ってくれたから一般病棟にうつれるよ!昼前に看護師が迎えに来てくれるからそれまで安静にしててね」


「うん、分かった、あ、あのこれ、外せない?」


下についているチューブに指をさした


「あ、これね、ごめんね気持ち悪いよね、でももう少しつけててね、一般病棟うつったとき外そっか」


「そっか、分かった」


「うん、ごめんね、もう少し我慢しててね、てかそういえばタメ語になってるね、嬉しいよ」


「あ!ほんとだ、ごめんなさい無意識で」


「全然いいよ、むしろ嬉しいから、これからもよろしくね?」


「う、うん、よろしく!」


「よし、じゃあ昼にまた来るからね」


啓太先生はICUを出て行った