私の大切なもの

しばらくすると

「さな!」

お父さんの声がしてそこにはゆう兄もいた

2人はこっちに走って向かって来てギュッと抱きつかれた

「ごめんな1人にして」

私はお父さんの胸でいっぱい泣いた

「さなのせいだ、ごめんなさい、ごめんなさい」

私は何度も何度もそう言った

2人ともすごく否定してくれたが、自分自身を肯定することはどうしてもできなかった

30分ぐらいしてお医者さんが出てきた

「一命は取り留めましたが、いつ悪化してもおかしくない状況です」

「分かりました、ありがとうございます」

お父さんがそう言ったあと、治療室からベッドに横になっているお母さんが出てきた

「お母さん!」

私が近くに行くと管にいっぱい繋がれたお母さんがいた

見るだけで辛くなり泣きそうになったがこらえた

お母さんはICUに運ばれ2日間過ごし、安定したため一般病棟の移されることになった

だが目が覚める気配は一切ない

そんな変わらない日が続いた5日後奇跡が起きた

だがそれは一瞬だけだった