すると携帯から着信音がなった

使い方はいまいち分からなかったけどお母さんがいつもやってるみたいに操作すると繋がった

「もしもし、りお?」

お父さんの声だと分かり安心したのかまた泣いてしまった

「うえーーん、お母さんがー」

「え?さな?どうした?」

「お母さんーヒック動かないヒック」

「え?急いで救急車向かわせるから!さなはお母さんにずっと声かけてて」

携帯越しからすごく必死な声が伝わった

お父さんに言われた通りひたすらお母さんに声をかけた

すると救急隊がやってきた

お母さんは急いで救急車に運ばれるとすぐに心臓マッサージが行われた

当時はなにをしているのか分からなかったが事態が深刻なことはすぐに分かった

病院に着くとお母さんは治療室に運ばれ、私はその近くの椅子に座って待ってた