「長い間ありがとうございました」

担当看護師やお世話になった先生達に挨拶とお礼を言ってお家に帰った

「ただいま〜!久しぶりの家だ!」

「おかえり、さな!もうお昼だしお腹空いたろ、うどん作ってくるからテレビ見ながら待ってて」

「うん、ありがと!」

ゆう兄に言われたとおりテレビを見ながら待つことにした

「···な、さな!起きて!」

「ん···あれ、寝てた?」

お昼ってこともあり、面白いテレビがなく気づいたら寝ていた

「おはよ、気持ちよさそうに寝てたよ、それよりうどん作れたけど食べれそうか?」

「うん、食べれるよ、でもちょっと少なめにしてほしいな」

入院生活が長くて少し食が細くなってしまった

「分かった、じゃあ入れてくるから待ってて」

そう言い、キッチンに行った

しばらくして

「おまたせ!」

小さいお椀に入ったうどんをテーブルにおいてくれた

「いただきます」

やっぱり家でゆう兄が作ったご飯を食べるのは病院で食べるご飯とは違う

「ゆう兄、おいしいよ!」

そう言うと、ゆう兄は嬉しそうに

「ありがとう、さなに言われると嬉しいな」

と言った