「え、今なんて?」

何が起こったのか分からなかった

だって今れんくんに告白されているから

「俺、ずっとさなのこと好きだった。優しいとこ、強いとこ、でもほんとは弱くて守ってやりたいって思った。俺と付き合ってください」

れんくんは私の目をまっすぐ見て、離さない

「でも、私ほかの子よりかわいくないし、普通のことできないし、病弱だし」

最後の方は声が小さくなった

ほんとは私もれんくんが好きで、付き合いたいと言いたい

だけど体が弱くて、それがれんくんの足枷になるのがいやでイエスとは言えなかった

でも次のれんくんの言葉でその気持ちが全部吹き飛んだ

「さなは充分可愛い。それに体が弱いからと言って好きになってはいけないのか?俺はそうは思わない。さなには優しいとこ、病気に負けず戦ってるとこ、そういういい所がいっぱいあるじゃないか。俺はそういうとこが好きなんだ。」

「れんくん」

私は気づいたら泣いていた

「さな、俺と付き合ってくれ」

「私で良ければ。お願いします」

そうしてれんくんは私の口をふさいだ

すごく心が温まった

「さな、もういろんなことため込むなよ、おれに甘えていいんだからな」

「うん、ありがとれんくん」

私は飛びっきりの笑顔を見せると、れんくんもにっこり笑ってくれた

そこから面会時間までれんくんがいてくれたが、時間になったのでバイバイと言って帰って行った

私はれんくんが帰ったあと夕食を食べ、明日退院できるように早めに寝た