カーテンから差し込む光で目が覚めた

時計は7時に針がさされている

朝なのだろう

腕には点滴、口には酸素マスク、そしてベッドにもたれかかって寝ているゆう兄がいた

あれ?酸素マスクしてたっけ?

それより体がすごく軽くなった感じがした

そんなことを考えていると、

「んんー、ファ~」

ゆう兄が大きな欠伸をしながら起きてきた

そして私と目が合った瞬間、目を丸くしてびっくりしていた

「え?さな?起きたのか?」

私はなんでそんなに驚いてるのか分からなかった

「さな、昨日丸一日起きなかったんだぞ、めっちゃ心配したんだからな」

「え!そうなの?」

私はとてもびっくりした

「とりあえず親父呼ぶからな」

と言ってスマホでお父さんに連絡をした

数分後、お父さんと結城先生も一緒にやってきて聴診や検温、血圧をはかられたあと、やっと酸素マスクを外してもらった

点滴は昨日丸一日口から栄養が取れてないからまだ外せないと言われた


「良かった、目が覚めて!」

とお父さんがひとこと言った

「ほんとに良かったよ、この調子だとすぐ退院できるんじゃない?」

と結城先生も言う

「ほんとに?もう私元気だからすぐ退院できるよ!!」

退院と言う言葉に反応してはしゃいでしまった

「こーら、そんなすぐ退院させられないよ、あと2日は必要だな」

その言葉を聞いて私はしゅんとした

「ご飯をしっかり食べて体力つけないとだからな、それまで頑張ろ!さ、もう朝ごはんくると思うから食べれるだけ食べるんだぞ!」

「はーい」

私はそう返事した後、2人は仕事があるからと言って仕事場に戻った