「ゆうがー、分かるかー?聞こえたら手握れるか?」

手を握って確かめるとさなと同様弱々しい力で握られた

すると突然、ゆうがが口元を手で押えた

「ゆうが吐きそうか?」

頷いたと同時に急いでビニール袋を用意しゆうがに手渡した

「ウッオェゲホッゲホッ オェ」

吐きそうだが吐けない

そして横に倒れそうになった

「おっと危ない、相当暑いな」

「ハァハァハァ親父ハァハァハァやばいハァハァハァ飛びそう」

顔をしかめて吐き気に耐えてるように見える

「もうちょっと我慢してくれ、ちょっと座席倒すよ」

助手席を倒した

「ちょっとごめんな」

ズボンに着いているベルトとフックを外し服を緩めた

「よし、今から病院行くからもうちょっと頑張ってな」

車を走らせて急いで病院に向かった

あらかじめ病院に事情を説明したので救急で診てもらうことになった