目が覚めると車の中ではなく白の天井が見えた
でもなんかふわふわしてる

体も焼けるようにあつい

「……、…な、さな!」

私は熱のせいか意識が飛びそうになっていた

「さな、もう少しだけ起きててくれ!今すごく熱高くて危ないから、おしりの方に注射させてな」

私は軽く頷いた

「じゃあ、ごめんな、動かすよ」

看護師さんがお父さんのお手伝いをしながら、体を動かすことのできない私を点滴が外れないように横にした

「じゃあズボンと下着少しずらすぞ、ちょっと痛いけどがまんな」

「ッイッ」

痛すぎて体をひねろうとしたがれ動かないようにしっかりおさえられているのか、体がびくともしない

注射が終わりテキパキと片付けが終わっていく

「注射終わったぞ、痛かったな、もう寝ていいぞ」

その言葉を聞き、意識が無くなるようにスっと眠りについた