目が覚めた


辺りは明るいから朝なのだろう


するとドアが空いた



ガラガラガラ



「あ、さな起こしちゃった?」


お父さんが申し訳なさそうに聞いてきた


「ううん、さっき起きたとこ。それよりこれ昨日付けてたっけ?」


目覚めたときには気づかなかったけど、酸素マスクがされていることに今気づいた


「あ、それ昨日さなが寝て、少し経ったときにちょっと発作起きちゃって酸素が足りなくなったから安定するまでつけることになったんだよ」


「そうだったんだ、気づかなかった」


「さな起こそうとしたんだけど、全然起きなくて焦ったよほんとに。」


「さすがにまだ外せない?」


酸素マスクに指をさして聞いてみた


「んーまだ低いからな、てか今苦しくないか?」


そう言われてみれば少し苦しいかも


「ちょっと酸素増やそっか」


頷いてすらないのに、苦しいのが表情を見てわかったのか、すぐに処置してくれた


酸素を増やしてもらうとすぐに呼吸が楽になった


でも、酸素マスクがないと呼吸が苦しくなってしまうことが分かってしまった


はぁー、病気、治っていくどころか、どんどんひどくなってきてるな…


私病弱なんだな…


そう落ち込んでいると


けいた先生がやってきた


「さなちゃん、呼吸苦しくなったって?」


え、なんで知ってるの?


あ、お父さんが連絡したのか、気づかなかった


「酸素マスクのおかげでだいぶ落ち着いてきたっぽいな」


私が言わない代わりにお父さんが言ってくれた


「さなちゃん、熱はかろっか」


コクンと頷き、


体温計を入れてもらった


「じゃあ体温計がなる前に聴診してもいいかな?」


またコクンと頷き、


聴診してもらった


なんか今日はやけに素直だなって自分で思ってしまった


「さなちゃん、今日すごく偉いね!
あ、体温計なったね、どれどれー?
39.1だ、上がっちゃったね
さなちゃん今熱い?寒い?」


「…あつぃ…」


「分かった、ちょっと解熱剤追加させてね」


「うん」


熱もあったのか、気づかなかったな


それよりぼーっとする、熱のせいかな?


気づくと私は眠りについていた