時間が経ち、涙も止まって、やっと落ち着いた


「よしっ、だいぶ落ち着いてきたかな?じゃあここでさなちゃんには3つ頑張ってもらおうかな」


「え、なに?」


あきらかに嫌そうな顔でこっちを見てきた


「まず1つ目は点滴頑張ろう!今すごくあつくて辛そうだし、呼吸もちょっと苦しそうだから、楽になろっか


で、2つ目は聴診!胸の音に異常ないか、聞かせてね


じゃあ最後、3つ目は殴られたとこ見せてくれないかな?」


最後の3つ目は半ば冗談で言ってみた


いやでも、本音を言うと異常がないか心配だから確認したい


でもこの状況で素直に


うん。


という子ではない


ほら、今まさに泣きそうな目で見つめてくる


これは無理かな?


って思っていたとき、


「さな、大丈夫だから、この3つがんばろう」


ゆうと先生が助け舟を出してくれた


さなちゃんはその一言で、下向いたがコクンと頷いてくれた


「さなちゃんえらいじゃん!よし、準備するから待ってね」


俺は山本さんに点滴を準備してもらった