私の大切なもの

「わるいっ、遅れたっ」


ゆうと先生が来た


走ってきたのか息が切れている


「おつかれさまです、まだ泣いているんですけど、少し落ち着いたところです」


「そうか、ありがとな、一旦ベッドに移すか?」


「そうですね
さなちゃん、ごめんね、ちょっと動くね」


さなちゃんを持ち上げて、ベッドまで行き、俺の膝の上に乗せた


さなちゃんはぐったりしているが、意識はある


「……せんせっ…おとうさんっ…いっちゃんっ……あのねっ…」


さなちゃんが急に泣きながら話し出した


「ん?どうした?」


「……ここっ上田くんに殴られたっ…私が…反抗したから…」


胸の辺りを抑えてそういった


「…それでっ、体触られた……写真も……撮られたっ……ばらまかれ、たくなかったら、誰にも言うなって……」


全ての話を聞いて、俺は怒りが込み上げた


と同時に


辛かったのに1人でずっと抱え込んでたのを思うと心が痛くなった


「さな、辛かったな、でももう大丈夫だから」


そう言い、ゆうと先生はさなちゃんの頭を撫でた


「さなちゃん、話してくれてありがとね、私たちいるから大丈夫だよ」


山本さんはさなちゃんの手をしっかり繋ぎ、背中を撫でながらそう言った


「うん、さなちゃん大丈夫だからな!もう泣かないよ、苦しくなっちゃうからね」


俺はそう言いさなちゃんの涙をぬぐった