目が覚めた


朝だ


気分は最悪だ


体はだるくて熱い


おまけに少し咳が出る


これは当分退院できないな…




ガラガラガラ


「さなちゃん、おはよ、だいぶ辛そうだね」


「けいた先生ゲホッおはよ」


「今どこが辛い?」


「少しだるくて、あつい」


「咳も少し出てるね、頭は痛くない?」


「少しいたいかも」


「そかそか、じゃあ最後聴診頑張れるかな?」


昨日あんなことあったから正直こわくて何も言えなかった


「やっぱり聴診怖いかな?」


「きのう…こわかったから…」



「そうだよね、怖かったよね。じゃあ今日は聴診やめよっか。あ、でもさすがに先生心配だから夜に聴診してもいいかな?早く終わらせるし、山本さんに手繋いでてもらおっか、それならできそう?」



すごく気を遣わせちゃってる…


でもなぜか頑張れそうな気がした


「手、つないでてもらえるなら…」


「さなちゃんえらい!じゃあ夜がんばろうね。あ、それと少し楽になる薬入れさせてね、もう点滴ささってるから痛くないからね」


うなずいた私を見て、看護師のいっちゃんに指示を出し、薬を入れてもらった


「じゃあなにかあったらナースコール押してね、また夜来るね」


「またねさなちゃん」


ふたりに手を振ったあと、1人になり、点滴もあったためすぐに眠りについた