どっちにしても私、邪魔じゃない?
ていうか、それ完全に私お邪魔ムシ。
「先輩との時間に当てなきゃもったいないよ。それに今日病院で早退だから」
「えっ、病院!?どこか悪いの!?」
先輩のことを話してうきうきだった安倍さんの表情が一転し、恐ろしい目にでもあったかのような顔つきで私の手を握ってきた。
「そうじゃないんだけど、ただ、油もの食べたら胃がもたれて痛くなるようになったから早めに診てもらいたくて。順番取れたのが六限ちょうどで」
嫌だな、嘘つくの。
でも義理の妹迎えに行くのに早退だなんて恥ずかしくて言えない。
母親からも病院と言う事で学校とも話はついているので完全な嘘ではないが、やはり、嘘は嘘だ。
「そうなんだ…お大事にね?無理しないで?」
「ありがとう」
しょぼくれた顔がまた女の子らしい。
私には到底真似できそうもないその仕草や表情を目の当たりにして、眩しさで目が眩みそうだった。
それからほどなくして始業ベルがなり、本日の就学がスタートした。
五時限目終了まではあっという間で、さっき来たばかりだと思ったのに時計を見るともう帰る時刻になっている。
教師にも一言早退を告げ、早退届に記入した私は急いで昇降口へ向かった。
心配で付き添ってくれた安倍さんが見送るのに応えた後、いつもの帰路とは違う方へ足を向ける。
通り慣れないみちを歩き、バスに乗った私は義理の妹が通う学校付近の駅でバスを降りた。
近代的な建物がやたらに目立つ女子中学校。
門の造りもスタイリッシュで、お嬢様校というだけでなくこの建物自体もかっこいいと有名である。
何となく、そばに近付くのさえ気が引けてしまう。
私の通う学校も敷居が高いとよく聞くが、なるほど、こういう気分なのか。
校門はセキュリティーがきっちりされていて、何人たりとも侵入させない勢いで閉まっているところからも、近寄りがたい雰囲気を感じさせる。
こんなところをうろつく不審者の気が知れない。
ていうか、それ完全に私お邪魔ムシ。
「先輩との時間に当てなきゃもったいないよ。それに今日病院で早退だから」
「えっ、病院!?どこか悪いの!?」
先輩のことを話してうきうきだった安倍さんの表情が一転し、恐ろしい目にでもあったかのような顔つきで私の手を握ってきた。
「そうじゃないんだけど、ただ、油もの食べたら胃がもたれて痛くなるようになったから早めに診てもらいたくて。順番取れたのが六限ちょうどで」
嫌だな、嘘つくの。
でも義理の妹迎えに行くのに早退だなんて恥ずかしくて言えない。
母親からも病院と言う事で学校とも話はついているので完全な嘘ではないが、やはり、嘘は嘘だ。
「そうなんだ…お大事にね?無理しないで?」
「ありがとう」
しょぼくれた顔がまた女の子らしい。
私には到底真似できそうもないその仕草や表情を目の当たりにして、眩しさで目が眩みそうだった。
それからほどなくして始業ベルがなり、本日の就学がスタートした。
五時限目終了まではあっという間で、さっき来たばかりだと思ったのに時計を見るともう帰る時刻になっている。
教師にも一言早退を告げ、早退届に記入した私は急いで昇降口へ向かった。
心配で付き添ってくれた安倍さんが見送るのに応えた後、いつもの帰路とは違う方へ足を向ける。
通り慣れないみちを歩き、バスに乗った私は義理の妹が通う学校付近の駅でバスを降りた。
近代的な建物がやたらに目立つ女子中学校。
門の造りもスタイリッシュで、お嬢様校というだけでなくこの建物自体もかっこいいと有名である。
何となく、そばに近付くのさえ気が引けてしまう。
私の通う学校も敷居が高いとよく聞くが、なるほど、こういう気分なのか。
校門はセキュリティーがきっちりされていて、何人たりとも侵入させない勢いで閉まっているところからも、近寄りがたい雰囲気を感じさせる。
こんなところをうろつく不審者の気が知れない。

