今の訊き方では私が先輩のことを好きだと思われても仕方がない展開だったことに気付いた。
そこだけはきちんと最初に言っておくべきだった重要事項を、後付けの形で荻野先輩に伝えた。
「は、はぁ…」
不審がっているのは明らかだった。
かなりまずい展開になってしまい、うまく取り繕う展開を模索したがこんな瞬時に出ることもなく。
ならばもう、訊きたいことと伝えたいことだけをぶつけることに決めた。
やったこともないことが、最初から完璧に出来るわけがないのだから。
「で?いますか?」
「いない、けど」
「では好きな人はいますか?」
「ぃ、いない…」
ぐいぐい迫りすぎただろうか。
荻野先輩の顔がどんどん赤くなっていく。
女の人馴れをしていない、そんな印象だった。
心なしか詰め寄ってしまっていた私は、縮まっていた距離をデフォルトに戻して仕切り直して向き合った。
「よかった。なら、先輩と接点を持ちたい子がいます。恥ずかしがりやでもう諦めようと思っているので、その前に会って話していただけないでしょうか。彼女にチャンスをいただきたいのですがいかがでしょう」
「えっ、俺に??」
「はい」
「え、でもなんで俺?俺そんな目立たないのに」
激しく動揺している。
そこだけはきちんと最初に言っておくべきだった重要事項を、後付けの形で荻野先輩に伝えた。
「は、はぁ…」
不審がっているのは明らかだった。
かなりまずい展開になってしまい、うまく取り繕う展開を模索したがこんな瞬時に出ることもなく。
ならばもう、訊きたいことと伝えたいことだけをぶつけることに決めた。
やったこともないことが、最初から完璧に出来るわけがないのだから。
「で?いますか?」
「いない、けど」
「では好きな人はいますか?」
「ぃ、いない…」
ぐいぐい迫りすぎただろうか。
荻野先輩の顔がどんどん赤くなっていく。
女の人馴れをしていない、そんな印象だった。
心なしか詰め寄ってしまっていた私は、縮まっていた距離をデフォルトに戻して仕切り直して向き合った。
「よかった。なら、先輩と接点を持ちたい子がいます。恥ずかしがりやでもう諦めようと思っているので、その前に会って話していただけないでしょうか。彼女にチャンスをいただきたいのですがいかがでしょう」
「えっ、俺に??」
「はい」
「え、でもなんで俺?俺そんな目立たないのに」
激しく動揺している。

