───────ズキン…。 体の奥の方が、痛みを覚えた。 あ…、胃が痛い… ちが、う?胃じゃなくて、もっと真ん中の、もっと深いところ。 痛みに近い場所を掴んだそこは胃よりももっと上の、心臓。 どくんどくんと、低く鈍い音で早く打ち付けていた。 こんな痛み、経験したことがない。 壱矢に見つめられた私は、胸が、丸ごと締め付けられて潰れるような、そんな痛みを感じた。