「私も、ごめんなさい、」

「息吹さんは存在が神だから全部正しいよ」

「そんなわけない」

「勝手に俺が逆らおうとしちゃっただけだから」




そう言って、美聖が恐る恐る息吹へと顔を向ける。


その顔はお日様の似合う優しい表情だ。息吹はほっとしている反面、夜の美聖を自分が押し込んでしまったことに少しだけ後悔していた。




「手を出せないんじゃなくて、手()出せないんだよ」



美聖は息吹の顔を至近距離で見つめ、恥ずかしさを笑顔の中に閉じ込めて言う。