「電話するならその日のうちかな、でもさ、そんな早急に連絡したらうざくないかな、1日くらい置くべきかな、2日?3.5日?でも、」



テレビ局からの帰り、片平の車に乗り込んだ美聖はとにかくひたすら悩み続けていた。



「あんまり時間置いてから電話したらそれはそれで失礼だよね。やっぱりすぐに掛けるべきかな。でも、」

「すぐに掛けた方がいいと思いますよ」

「そうだよね。うん。そうだよ。そう、なん、だけど……、」

「(息吹さんのことになるとこの人本当に…)」



片平はバックミラー越しに後部座席を見る。ここ最近、何があったのか美聖は決して話さなかったがあからさまにらしくなかった。