「俺、本当はもう一度、生きてみたいのかな?」

ポツリと問いかけてみたが、返事はない。

「エイラ?」

さっきまで其処に居たエイラは、またしても跡形もなく姿を消してしまった。

「エイラ、寝てるのか?」

一言声をかけ、そっと隣のベッドのカーテンを開けてみたが、そのベッドは、人が寝ていた形跡など全くなく、綺麗に整えられたままだ。

どういうことなんだ…?

ついさっきまでの会話は、誰としていたのか。

夢を見ていたとでも?

もしかして、眠ろうとしたら、またエイラが現れるかもしれないと思い、横たわって瞳を閉じると、深い眠りに落ちてしまった。