昨日は、1日中保健室でサボってしまったが、今日は流石に許されないだろうか。

少し気が重いが、あんな教室に行くよりはマシと思い、保健室の戸を叩く。

昨日と同じように、けばけばしい松本先生が同情したような顔で、

「体調悪いの?」

そう尋ねてくるので、そうだと答える。

入れ、というジェスチャーをする先生について行く。

そして僕は、昨日と同じベッドに横たわった。

やはり、他に人の気配は全くない。

ただぼんやりと白い天井を眺めていたら、突然、エイラが僕の顔を覗きこんできたので、

「おい!いつからそこに居たんだよ!?」

驚きのあまり、つい大声が出てしまった。

「失礼ねぇ、さっきから居たよ?」