『千結、お前最近朝早いけど何やってんの?今日の放課後も』
『部活』
少し…素っ気なく返された気がする。
嫌、千結に限ってそれは…ない、よな?
俺の心は焦りだした。
『部活っ?!何のだよ!つか聞いてねぇよ!』
『言ってないもん』
そう冷たく言う千結。
やっぱり気のせいではなかった。
……千結、怖いよ。
千結は俺のそばからいなくなるの?
『…部活は?』
『入部はしてないよ。助っ人だよ』
『はぁ?』
俺はその答えに思わず大きな声を出してしまった。
そしてどこか遠くを見つめる千結。
なぁ、千結……。
『それでどの部の助っ人してんだよ!』
俺は千結の頭を思いっきりガシッと掴み、目と目を合わせる。
『テニス部とバスケ部と陸上部…です』
『バカヤローっ!!』
……もっと俺を見てよ。
声がまた大きくなってしまった。
『そんなことなんでもっと前に言わないんだよ!バカ千結っ!!』
俺は言うと千結の頭を掻き回した。