そんな父に私は迷惑をかけないようにと自分の身の回りの事はできるように頑張った。
学校の行事に父が来ることは滅多にない。
でもそれも私と家のためだから。
だから今日の入学式にも来れない。
それでもいいの。
父のために私も頑張るって決めたから。
「えっとクラス発表の掲示板は…」
私はものの数分で学校に着いた。
そしてすぐにクラスが振り分けられている掲示板を探した。
すると昇降口の周りに人が集まっているのを見つけた。
「あそこか…」
私は走らずに歩いて向かう。
向かいながら私は学校を改めて見た。
「綺麗だな…」
創立10年以上も前とは思えないくらい白く綺麗で汚れ一つも見当たらなかった。
そして私は掲示板の前にたどり着くと頑張って背伸びをしながら首を左右に動かした。
「み、見えない…」
当然、見えなかった。
こんなにたくさん人がいるんだもんね。
人が少なくなってからまた見ようと思い私は門の辺りで立っていることにした。