「千結、お前最近朝早いけど何やってんの?今日の放課後も」
「部活」
あおちゃんに帰り道にそう聞かれて素っ気なく返してしまった。
もうクタクタ…。
「部活っ?!何のだよ!つか聞いてねぇよ!」
と大きな声で言うあおちゃん。
聞いてないって…。
「言ってないもん」
あおちゃんも部活で忙しそうだったから落ち着いてから言おうと思ってたし。
まあその時間も取れなくてズルズルと5月になってしまったけど…。
「…部活は?」
「入部はしてないよ。助っ人だよ」
「はぁ?」
こうなるかもしれないから言わなかったのも…あるな。
私は遠くを見つめる。
それしか逃げる術がない。
まあそれを逃がしてはくれないのがあおちゃんだけど…。
「それでどの部の助っ人してんだよ!」
頭を思いっきりガシッと掴まれ、あおちゃんの目と目が合う。
首が痛い…。
私は渋々答える。
「テニス部とバスケ部と陸上部…です」
「バカヤローっ!!」