色褪せて、着色して。Ⅱ~悪役令嬢、再生物語~

 ドアを開けると、一同がこっちを見た。
 うわあ、地獄絵図。
「紹介します。スカジオン王国の王族、セシル様です」
 緑目の男は太陽様の髪の毛を放すと私の隣に立った。
 太陽様は黙ってこっちを見ている。
 イチゴは私を数秒見つめた後、
「いやあ。絶対、お兄ちゃんと結婚しないで」
 と叫んだ。

「セシル様。そこで土下座している男が貴女様の結婚相手、ルーク・アンドリュー・カッチャーです」
「…は、はじめまして」
 太陽様は「どうも」と小さな声で言った。