「いっしょに行って誰かに見られたらどうするのよ。買い物はわたしが行ってくるから、優絆はおとなしく家で待ってて」


「なら俺が行ってくるから、買うもの送って」


「いいわよ、そんなに気を遣わなくても」



それに、まだなに作るか決めていないから買うものが決まっていないのよね。


どうしようかしら⋯って悩んでても決まらないわよね。



「とりあえずわたしが買い物行ってくるから、優絆は家でゆっくりしてて」


「俺も一緒に行くけど」


「そこまで気を遣わなくていいのよ。ゆっくりしてて」



微笑みを向けると、なにを言っても無駄だと悟ったのか、「わかった」と、おとなしく家の中に入って行った。


それを見届けると、わたしはスーパーに向かった。




この日を境に、後悔するとも知らずに───。





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