「うまい」
一口食べて、歓喜の声をあげる優絆に嬉しくて笑みが溢れる。
食べる箸を緩めない彼は、どこからどう見ても幼い子供のようで。
思わずクスリ、と笑みが溢れた。
なんだかなごむわ。
「おかわり」
食べはじめて5分経ったかしら?
お茶碗を受け取ってご飯をよそって手渡すと、
「おかわり」
「⋯⋯⋯」
お茶碗と入れ替わりで、汁椀が差し出された。
食べるの早っ⋯!
作った料理をこれだけ美味しそうに食べてくれるなら、いくらでも作って食べさせてあげたい。
「うまかった。ごちそーさん」
よっぽどお腹が空いていたのか、結局大盛りのご飯三杯に豚汁三杯をペロッと食べてしまった。
