それどころか、むきだしになった耳元に、スッと顔を寄せてきて、
「抵抗されるのいいな。身動き取れなくして、めちゃくちゃにしたくなる」
熱い吐息とともに低音が直接流し込まれた。
背中がゾワつき、お腹のあたりもキュンと疼く。
「お前、耳が弱いもんな。いまもかなりヤベエだろ?」
ココとか、と、かなり際どいところを指でなぞってくる。
「っ、ダメ⋯!」
「エッロ」
「っ⋯ちょっ、と⋯!」
どこ触ってるのよ!
両手を塞がれている以上、身を捩ることしかできない。
「ヤベ、とまんねえ」
「ダメだったら!」
「言葉と態度がバラバラだけど」
だ、誰のせいだと思ってるのよ⋯!!
このままだとエスカレートしかねないわ!
