「和紗のやつバレてないと思ってんだろうけど、中学んときいつも草柳のこと目で追ってたからな」
どこか楽しそうな優絆は「ま、あえて指摘しなかったけど」と付け足した。
岩波くんとは付き合いが長いからか、優絆は岩波くんの気持ちに気づいていたみたい。
本当、よく見てるわね。
「岩波くんのことからかわないであげてよ?」
「⋯⋯ん」
それからわたしは教室に戻って、さっそく夏葉に岩波くんのことを話した。
「夏葉」
「ん〜?」
「岩波くんが、夏葉の連絡先おしえてほしいって言ってるんだけど、どうかしら?」
ピタッと動きを止めて、ポカンと目を見開いてわたしを見た夏葉。
「岩波くんって、最上くんとよくいっしょにいる人だよね? 急になんで?」
「それはわたしに聞かれても⋯」
