カラダの力が抜けて、ほとんど優絆に支えられている状態のわたしは、優絆の思うつぼで⋯。
「⋯っ」
ドサッと、体勢が変わり優絆が腰かけていた机に押し倒されると、逃げられないよう優絆の腕に囲われる。
机に寝かされるわたしは、天井をバックに優絆をボーッと見つめることしかできなくて。
「は、離して⋯」
微力ながらになんとか逃げようと試みるも、がっちりと囲われているため逃げられない。
「⋯⋯なに、逃げようとしてんの?」
この体勢で言うセリフ⋯?
「あ、あたりまえでしょ」
「これだけ感じといて?」
「か、感じてなんか───」
「こんなに呼吸みだしてるクセに⋯⋯やらしいな」
ツーっと優絆の指が首筋を撫でられて、もどかしさが込み上げてくる。
「っぅ、ん⋯」
「気持ちいだろ」
