「最上くんだ〜!」


「今日もカッコいい!!」



優絆が席につくなり、口々に女の子たちが騒ぎはじめた。



「でも誰にもなびかないってウワサだよ?」


「最上くんになら抱かれてもいい〜」


「てかむしろ抱かれたい!」



などなど、大胆発言のオンパレード。


優絆は聞こえてるのかは分からないけれど、相手にせずスマホをいじりはじめた。



「今日も人気だね、あんたの王子様は」


「⋯⋯そんなんじゃないわよ」



連絡一つくれないなんて。


でもこんなふうにまた話せるときがくるなんて思わなかったから、それもでいいのかしら。





そこで、自分のスマホが振動したのがわかった。


確認してみると、



【昼休み、空き教室で待ってる】



優絆からメッセージが送られてきた。






チラッと優絆に視線を向けると、優絆もわたしを見ていてバッチリ目が合った。