さっきよりも苦しい⋯。 なによりも心臓がもたないわ⋯。 それに緊張のせいかすこしカラダが震える。 「も、もう大丈夫だから離してよ」 「ヤダ」 ふっ、と笑った声が聞こえた刹那、優絆がわたしの耳を食んだ。 耳へのあまい刺激に、肩がビクッと跳ねた。 「ちょ…!なにするのよっ」 食まれた耳を急いで手で覆い、わたしは優絆を睨んだ。 「耳が赤くなってたから、そのままカプっと」