ふ、と優絆の大勢を見て気がついた。
わたしの痛めた足に負担がかからないよう、気をつけてくれていることに。
⋯本当優しんだからっ。
「⋯⋯いつもボタン外しすぎ」
そう言って視線をわたしの胸元にうつすと、リボンとボタンを一つはずした。
目をスッと細めるその表情は、イラだっているようにも感じられる。
「な、なにするのよ⋯!やめてっ」
両手で優絆の胸を押し返そうとするけれど、チカラでは敵わない。
逆らうようにしてわたしとの距離をつめてくる彼。
「いいながめ。見えそうだな」
「⋯⋯っ、」
肌蹴たカッターシャツをなぞるように、素肌を這う指。
触れるか触れないかの絶妙なタッチに、背中がゾクゾクする。
だ、ダメよ⋯っ!
