「お前とカラダつきはまったく違うけどな」
肩をつかまれ、
ドサっという音とともに視界が一転した。
いま、視界にうつるのは天井をバックにネコ耳フードをかぶって、妖艶を漂わせる彼だった。
「お前のこのカラダに教えてやろうか?」
首から下にむかってツゥーっと指を這われ、びくっと肩が反応した。
「⋯⋯っ、ぅ⋯」
カアァっと顔が赤くなるのがわかる。
儚げで優しげな顔立ちからは変わらない印象を感じさせるものの、纏うオーラが様変わりした。
「ちょっ───」
どこかキケンな彼の瞳にとらわれてしまう。
優絆を押し返そうと動こうと思ったそのとき。
「あんま動くと足痛むぞ」
うっ⋯
先にそう言われてしまうと動けなくなってしまう。
